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はてなブックマーク透明性レポート (2023年 8月-10月)

透明性レポートの公開について

はてなブックマークでは、サービスの公正性、健全性を保つため、スパムアカウントの利用停止やスパムエントリーの表示制限を取っております。表示制限にあたってはシステムによる利用状況、投稿状況の監視に基づく制限措置に加え、ユーザー様からコメントやエントリーに対する通報を受理しており、それら通報情報も参考として目視による制限措置もとっています。
また、サービス内に権利侵害情報が投稿された際には、プロバイダ責任制限法に基づく手続きによって、送信防止措置や、発信者情報の開示を行っています。

このような措置について、可能な限り透明性を確保していく取り組みとして、四半期に1度、透明性レポートを公開することとなりました。

今回は初回であり遅い公開タイミングとなりましたが、次回 2023年11月-2024年1月のレポートは2024年2月に公開予定です。

削除依頼、発信者情報開示請求等の状況

はてなブックマークで自動引用された記事に対して削除依頼を受けた場合、元記事がすでに削除されていれば原則として引用箇所とタイトルを削除しています。

また、はてなブックマークコメントに権利侵害となる情報が含まれる場合、プロバイダ責任制限法に基づき削除申立や発信者情報開示請求を受理しています。
受理の状況は下記の通りです。
書式の不備や要件を満たしておらず正式に受理できなかった依頼、請求は含みません。

2023年8月 2023年9月 2023年10月 合計
記事に対する削除依頼 8 18 13 39
コメントに対する削除申立 1 1 2 4
発信者情報開示請求 0 0 0 0

なお、2023年8月から10月の間に削除申立を受けたコメントは、投稿者による自主削除、または意見照会期間内に返信がなかったため、すべて非公開となっています。

スパムアカウントに対する利用停止措置の状況

はてなブックマークではスパム行為を行っている、あるいはスパム行為を意図して不正にアカウントを取得し運用しているアカウントのサービス利用を停止しています。

利用停止措置は、通報やパトロールを経てスタッフによる目視確認によって行うものと、システムで検知して自動で行うものがありますので、それぞれの件数を公開します。

2023年8月 2023年9月 2023年10月 合計
目視 78 53 13 144
システム 25 36 30 91
合計 103 89 43 235

スパムエントリーに対する公開制限措置の状況

はてなブックマークではスパム行為の対象となっているエントリーに対し、人気エントリーや新着エントリー、検索結果などの公共性のある箇所への表示を制限しています。表示制限措置の対象となったエントリーの件数を公開します。

2023年8月 2023年9月 2023年10月 合計
スパム行為 14 11 24 49
アダルトコンテンツ 0 0 1 1
その他 3 2 5 10
通報に基づかない 17 31 45 93
合計 34 44 75 153

通報の状況

はてなブックマークでは、不適切なエントリーと不適切なブックマークコメントそれぞれに通報を受け付けています。通報の件数を公開します。

エントリーに対する通報

2023年8月 2023年9月 2023年10月 合計
スパム行為 52 55 61 168
アダルトコンテンツ 7 0 2 9
その他 15 23 13 51
合計 74 78 76 228

コメントに対する通報

2023年8月 2023年9月 2023年10月 合計
スパム行為 195 234 221 650
犯罪予告 32 19 24 75
差別、侮辱、嫌がらせ 721 877 876 2474
その他 20 23 27 70
合計 968 1153 1148 3269

いただいた通報は、利用停止、情報公開の停止や注意勧告といった対応を取る際の参考情報として取り扱っています。

「スパム行為」や「アダルトコンテンツ」の多くは、組織的に多数のアカウントによって投稿されており、情報をもとに調査した上で、スパムエントリーに対し公開制限を行い、スパム行為に関与しているアカウントを一括利用停止としています。1つの問題のあるコンテンツに対して多数の通報があることも多いため、通報数に比して対応数は少なくなります。

「犯罪予告」として通報を受けているコメントについては、確認の上、実際に犯罪予告に相当する場合には警察に通報を行っておりますが本期間内でそれに該当する投稿はありませんでした。

「差別、侮辱、嫌がらせ」として継続的に多くの通報を受けているコメント投稿者については、利用状況を精査し、利用規約違反に相当する状況がないか、あるいは今後継続して利用することにより利用規約違反に至る状況ではないかといった確認を行った上で、注意勧告やコメント公開の停止といった措置を取っています。
対応数値や対応理由といった状況については、公開することによって対象となった利用者が特定できてしまうといった問題がありますため、現時点では透明性レポートとしての公開は見合わせています。将来的には何らかの形で定量化、一般化した上でレポートの公開ができるよう検討します。