はてなブックマーク開発ブログ

機能変更、お知らせなど

【お知らせ】【追記あり】違法性が高い情報が記載されたページへのコメント一覧ページを削除し、ブックマーク一覧の当該ブックマークを非表示にします

日頃より、はてなブックマークをご利用いただきありがとうございます。はてなブックマークでは、はてなのサービス全般に適用されるはてな利用規約に加えて、この内容を補足し、適切にご利用いただく目的で、利用ガイドラインを公開しています。

利用ガイドラインの一部である 利用停止の対象となる利用について のページに記載されているとおり、はてなブックマークでは、 著作権、特許権等の知的財産権を侵害する行為を禁止しています。以前より、このような情報が記載されたページを拡散・宣伝目的でブックマークしていたアカウントは、はてなにおいて、スパム行為として利用停止の対応をおこなってきました。

さらに、近年の情勢として、権利者の許諾がなく利用可能となっている著作物にリンクを貼る行為も違法とする国内国外の裁判例や、関連する法整備の動きがあります。

この情勢を受けて、はてなブックマークを通じた違法性が高い情報へのアクセスを防止する目的 および、ブックマークをおこなったユーザー本人の保護の観点から、以下の要領で、はてな利用規約やガイドラインに違反する 違法性が高い情報があるページについて、コメント一覧ページを削除し、ユーザーのブックマーク一覧からも非表示にすることに決定しました。

コメント一覧ページを削除する一方で、本措置の対象となったページへのブックマークやタグ、コメントについては、非表示にするのみで、削除はおこないません。また、エクスポート機能を利用することで、本措置によって非表示になったブックマークも含めてすべてのブックマークデータを取り出せます。

本措置は、2019年7月より開始します。

本措置の実施の要領

利用ガイドラインに違反する、違法性の高い情報、とくに、権利者の著作権、特許権等の知的財産権を侵害する内容のページや、児童ポルノが記載されたページに関する情報は、はてなにおいて順次、非表示にします。措置の対象となるページの判定はGoogleからの警告や、警察や法務省、ホットラインセンターからの要請など、第三者機関による信頼性の高い情報源に基づくことを原則とします。

この措置の対象となった場合、該当するコメント一覧ページは削除します。本措置の対象となったページへのブックマークは、ユーザーのブックマーク一覧において、個別に非表示になります。このとき、ブックマークした本人が見た場合は、以下のような見た目になります。

ご自身のブックマークがこの表示になった場合は、ブックマークしたURLやコメントは、 はてなブックマークのエクスポート機能によって取り出すことが出来ます。詳しくは、ヘルプの「ブックマークが利用ガイドライン違反によって非表示になった場合」をご覧ください。なお、エクスポート機能を利用するためにはPCが必要です。

はてなブックマーク公式アプリの最新版へのアップデートをお願いします

はてなブックマーク公式アプリでは、本日お知らせした、2019年6月24日時点の最新バージョン(iOS 3.93, Android 4.44) 以降のみ、非表示になったブックマークに案内が表示されます。それ以前のバージョンのアプリでは、本措置の対象となったブックマークは、単に一覧から消えたように見えます。そのため、ご自身のブックマーク本措置の対象になった場合に気づけるよう、アプリを最新版にアップデートしてご利用ください。


本告知に関する補足(2019年6月25日 16:53 追記)

本告知につきまして、ブックマークコメントなどでご意見や疑問をいただいておりますので、一部情報を補足させていただきます。

現在より厳しい基準で不適切なコンテンツやスパムの監視を行うという趣旨でしょうか

そのような趣旨ではありません。
基本的には、現在も非公開となっている不適切なサイトへのブックマークのうち特に違法性が高いものを個人のブックマークリストでも非表示とする措置となります。

今回の措置対象となる違法性の高いコンテンツとは、具体的にどのようなものでしょうか

現状で多くみられるものとしては、具体的には下記のようなものが対象となります。

  • 不正コピーされた著作物や動画をダウンロードさせたりストリーミングするサイト
  • 明らかな児童ポルノ(実在する児童が被害にあっているもの)

措置の対象となるブックマークの多くは機械的な手段によって大量に投稿されており、すでに自動判定によって表示が停止されています。しかし、個人のブックマークリストなど一部ページでURLは引き続き掲載されておりました。このようなURLについて非表示とする措置となります。

従いまして、本措置によって通常のサービスのご利用に大きく影響がでることはありません。

実際にどのようなものがブロックされたのかを公開してほしい

違法コンテンツへのアクセスにつながるため公開できません。
またブロック対象となるサイトを探り収集するため故意にブックマークをするような利用が確認されました場合、利用停止措置の対象となります。

いわゆる「魚拓サイト」など著作権の問題がある可能性があるサービスはどのような取扱となりますか

今回の措置の対象とはなりません。

ただし、権利侵害情報が掲載されていることを理由として魚拓サイトの自動引用箇所に対して削除申立を受け、対象となる魚拓サイトに削除依頼を受け付ける機能がなかったり、削除依頼に対して不当に対応が行なわれない場合など、タイトルと概要欄の引用箇所を削除し、noindexタグを設置する措置を取っています。これはこの措置とは異なります。

DMCAの悪用でGoogleから消えたページがはてなブックマークからも消えてしまうのでしょうか

DMCAに基づく削除(Takedown)は、申請に基づき仮に非公開とした後、誤申請であった場合は当事者の異議により再公開されることが前提の運用となります。今回告知した対応で使われる悪質なサイトのリストに含まれることはありません。

なお、はてなに対しDMCAに基づく削除要請があった場合、その対象がスパムや違法ダウンロードサイトへの誘導など明らかな違法コンテンツでない場合、準拠法であるプロバイダ責任制限法に基づく対応を行っています。


本措置については、表現規制を強めることを意図するものではなく、現在より監視の基準が厳しくなるということもありません。
ご不明の点などおありの際には、お問い合わせフォームよりお問い合わせください。